日本門脈圧亢進症学会雑誌
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総説
脾静脈合併膵頭十二指腸切除術後に発生する左側門脈圧亢進症の病態と予防
入江 彰一齋浦 明夫
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2024 年 30 巻 1 号 p. 16-20

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抄録

膵癌は解剖学的位置関係から,特に膵頭部・体部癌が門脈系と近接しており,根治切除において門脈合併切除および再建が併施されることも多い.しかし,脾静脈合併切除を伴う膵頭十二指腸切除術後に遅発性の合併症として,左側門脈圧亢進症(sinistral Portal Hypertension:SPH)を引き起こし,致命的な消化管出血を来すことがある.膵癌患者の予後は,化学療法や外科手術技術の進歩により改善しており,SPHは無視できない合併症となっている.この総説にて,脾静脈合併門脈切除を伴う膵頭十二指腸切除後のSPHの病態とその予測と予防について述べる.

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© 2024 日本門脈圧亢進症学会
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