日本門脈圧亢進症学会雑誌
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肝硬変患者の食道静脈瘤治療前後の栄養評価
長田 成彦沼田 誠広瀬 俊治丸野 敦子藤澤 美亜小嶋 清一郎加川 建弘渡辺 勲史峯 徹哉
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2008 年 14 巻 3 号 p. 201-205

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抄録
我々は, 当院の食道静脈瘤治療実施例の44%で3kg以上の体重減少がみられたことを報告している.平成17年6月から平成20年1月までに東海大学病院に食道静脈瘤の治療を目的として入院した患者13例を対象とした.平均年齢は59歳, 男性9例, 女性4例であった.治療を行った患者について, 血液生化学検査に加えて体重を含む身体計測を行った.身体計測では体重, BMI, TSF, %TSF, AMC, %AMCを測定した.治療前と2週間後を比較すると, 血液生化学データでRBC, Hb, TP, ChE, BTRは差がなかった.Albは有意差をもって低下していた.2週間で有意差があったAlbは治療前と3カ月後を比較すると有意差がなかった.身体計測では治療前と2週間後を比較すると, 体重, BMI, TSF, %TSF, AMC, %AMCが有意差をもって低下し, 治療前と3カ月後と比較するとすべての計測値は有意に低下していた.簡便に行える身体計測は肝硬変患者の食道静脈瘤治療前後の栄養評価の1つになり得ると考えられた.
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