日本小児血液・がん学会雑誌
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シンポジウム7: 2学会合同シンポジウム「笑顔のたね」
病院がプラネタリウム―星といのちのつながり
髙橋 真理子
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2018 年 55 巻 1 号 p. 1-6

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抄録

長期入院を強いられている子どもたちや,夜に外にでる機会がほとんどない難病の方たちやその家族に,星空と宇宙を届ける「病院がプラネタリウム」という活動を始めて4年がたった.2018年3月現在,これまでの訪問先は77カ所,訪問回数は135回,体験していただいた方の数は7000名以上にのぼる.子どもたちや難病の方々の表情が大きく変わったり,笑顔がみられたり,元気になったりする姿に多々出会ってきた.星空は,「私たちはみな宇宙内存在であるからこそちっぽけで愛おしい存在」であることを教え,それは一人ひとりが生きていくための肯定感や希望につながるものであると感じている1)

本稿では,「病院がプラネタリウム」の活動内容を報告するとともに,ベースに考えているリスクマネジメント,さらには,今後の展望について述べる.

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© 2018 日本小児血液・がん学会
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