2019 年 56 巻 2 号 p. 234-237
ヒトパルボウイルスB19(PVB19)感染の臨床症状としては伝染性紅斑や,慢性溶血性貧血患者における無形成発作,非免疫性胎児水腫などが知られている.近年,PVB19感染に関連して,通常の発疹とは異なる点状出血性/紫斑性発疹がみられることがわかってきた.今回,躯幹中心に点状出血性発疹を認め,無形成発作を合併した遺伝性球状赤血球症(HS)の9歳男児というまれな症例を経験したので報告する.このような発疹に注目することが,慢性溶血性疾患の患者における無形成発作の早期診断につながると思われた.なお,本例では第6病週に伝染性紅斑としての発疹が認められた.