日本小児血液・がん学会雑誌
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シンポジウム8:CAR-T細胞療法の基礎と臨床
CAR-T細胞療法の歴史と展望
今井 千速
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2020 年 57 巻 5 号 p. 354-359

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抄録

CAR-T細胞療法は,キメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor: CAR)遺伝子により遺伝子改変した自己T細胞を用いるがん免疫療法である.CD19を標的とするCAR-T療法(tisagenlecleucel)は,再発・難治の急性リンパ性白血病において目覚ましい治療成績を示し,2017年8月に米国で,本邦でも2019年5月に保険診療として認可された.本稿では,CARの初期開発から臨床的成功に至るまでの歴史を概観する.さらにCAR-T細胞療法の共刺激シグナルによる治療成績の差異や,CAR-NK細胞療法の開発の歴史についても簡単に触れたい.

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© 2020 日本小児血液・がん学会
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