小児がんは放射線治療の治療効果が高い疾患であり,根治的治療,姑息的治療として有用である.しかしこのような放射線治療を行われた部位に再発することも稀ではなく,そのような場合しばしば,他の有効な治療法がないことが多い.初回治療により制御できなかった病巣に対する2回目以降の治療を再照射と呼ぶ.再照射では初回治療よりも効果が得られる可能性が低く,初回治療との線量の積み重ねにより有害事象のリスクが高くなると考えられる.初回治療に比べ,不利な点が多いにもかかわらず近年,小児がんにおいて再照射の臨床的有用性が示されるようになってきた.この総説では,実地臨床において再照射の適応を検討するうえで必要な知識として,再照射に求められるエビデンス,再照射による臓器の線量の累積について解説する.そして代表的な病態に対する再照射の有効性と安全性に関する知見を紹介する.