日本小児血液・がん学会雑誌
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シンポジウム2: 再照射
小児腫瘍に対する再照射,髄芽腫の再照射を中心に
副島 俊典福光 延吉出水 祐介美馬 正幸鈴木 毅小阪 嘉之河村 淳史
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2021 年 58 巻 2 号 p. 99-102

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抄録

小児腫瘍に対する再照射は日常診療では検討されるがそのまとまった報告は少ない.そこで今回再照射例について検討した.2013年から2019年までに放射線治療を行った158例のうち2回以上の照射を行った33例(21%)を対象とした.その結果,脳腫瘍が10例と多く認められた.さらに2015年から2019年までに再照射を行った髄芽腫を対象として詳細を検討した.髄芽腫の再発例は3例あり,いずれも12 Gy/8回の全脳全脊髄照射を行ったが,その後に髄膜播種再発をきたした.髄芽腫治療後に二次がんを発症し,二次がんに対して再照射を行った症例が3例あり,3例とも膠芽腫であった.いずれも40.05 Gy/15回の照射を行ったが,早期に再発をきたし,死亡した.再照射は長期生存の報告もあり,選択肢のひとつと考えられるが,効果について今後検討する必要がある.

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© 2021 日本小児血液・がん学会
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