日本小児血液・がん学会雑誌
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シンポジウム1: CAR-T細胞療法のreal worldでのアプローチ
CAR-T細胞療法における重症CRSマネージメントの経験
平松 英文
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2021 年 58 巻 3 号 p. 194-198

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抄録

再発/治療抵抗性の急性リンパ性白血病の予後は依然として不良であるが,近年開発されたCAR-T細胞療法は高い有効性を示すことから大きな注目を浴びている.一方で,サイトカイン放出症候群(CRS: Cytokine Release Syndrome)や免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS: immune effector cell associated neurotoxicity syndrome)など,特徴的な合併症が知られ,時として重症化する.CAR-T細胞の活性化による過剰なサイトカインがその病因とされているが,さらなる病態解明がより優れた管理を行う上で必要である.キムリア承認のベースとなった国際共同治験であるELIANA試験に参加した経験を踏まえ,キムリア治療の流れCRSの主な症状とマネージメントを中心に概説する.

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© 2021 日本小児血液・がん学会
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