日本小児血液・がん学会雑誌
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ワークショップ1: 固形腫瘍の切除度評価はいつ・誰が・どのように行うべきか?
小児固形腫瘍の集学的治療における外科療法評価の意義と問題点
米田 光宏
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2021 年 58 巻 3 号 p. 245-247

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抄録

難治性小児固形腫瘍を克服するためには集学的治療が必須である.集学的治療において外科療法による切除度評価を正確に行うことは,術後化学療法や放射線治療のあり方を決める重要な要素である.手術直後に外科医が主観で手術記録に切除度を記載することは当然であるが,果たしてそれだけで充分であろうか? 画像診断でどこまで客観的な評価が行えるのか? 画像診断を行うとしたらどの時期が適切か? 病理診断結果をどのように取り入れるのか? また,疾患によって求められる評価内容や評価方法も当然変わってくるであろう.このような問題を克服するための議論を行いたいというのが本ワークショップを企画した理由である.したがって,外科医だけでなく放射線診断・病理診断の専門家にも演者となっていただいた.本来であれば,脳腫瘍,腎腫瘍,胚細胞腫瘍,横紋筋肉腫以外の軟部肉腫などの疾患も取り上げたかったが時間の制約もあり,今回は神経芽腫・横紋筋肉腫・肝腫瘍についてJCCG疾患委員会の外科療法委員会メンバーにご発表いただくこととした.ご理解いただければ幸いである.本ワークショップで小児悪性固形腫瘍の切除度評価のあり方について議論が深まり,少しでも正確な切除度評価を行えるように方向性が示せればと考えている.客観的で正確な切除度評価方法が開発され,今後の小児悪性固形腫瘍の臨床研究の質の向上につながることが望まれる.

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