症例は9歳女児.主訴は頭痛,嘔吐と傾眠.血液検査で白血球数1,106×103/µLの異常高値と貧血,血小板低下を認め,KMT2A::AFF1陽性のB前駆細胞性急性リンパ性白血病と診断した.初診時に多発脳出血を認め,直ちに大量輸液と少量ステロイド投与,交換輸血を開始した.白血球増多症は速やかに補正され,2日後には覚醒し,引き続き寛解導入療法を施行した.寛解導入療法終了後に寛解を達成し,徐々に神経学的異常も改善し後遺症を認めていない.白血球増多症は急性白血病の致死的合併症の一つであり.緊急の対応が必要とされる.交換輸血は白血球増多症をはじめ乳児症例において広く臨床応用されている.本症例のように年長児の脳出血を伴う白血球増多症でアフェレーシスの非適格症例においても,先行治療に加えて速やかな交換輸血の施行は選択肢になりうると考えられた.