2026 年 63 巻 2 号 p. 134-138
難治性がんに対するキメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor:CAR)を用いた遺伝子改変T(CAR-T)細胞療法が注目されている.我々は,CAR-T細胞に分子標的薬を併用することで,固形腫瘍を取り巻く免疫抑制的な腫瘍微小環境の改善やCAR-T細胞の免疫疲弊の抑制を目指す複合型細胞免疫療法の開発に取り組んできた.本稿では,固形腫瘍に対するCAR-T細胞療法開発の現況および課題について概説するとともに,我々が取り組むCAR-T細胞と分子標的薬の併用療法の開発について紹介する.