2026 年 71 巻 1 号 p. e1-
【目的】目的は全般的な救急処置技術における養護教諭の自信と経験年数、経験頻度、学習経験との関係性を明らかにし、更に養護教諭の救急処置技術の自信の向上につながる取り組みや学習機会を明らかにすることである。
【方法】対象者は、ある県の小中学校勤務の養護教諭280名である。調査項目は、養護教諭の経験年数、看護師免許及び経験の有無、救急処置技術における自信の程度・経験頻度、研修・講習の受講などであり、無記名自記式アンケートによる調査を行った。分析は、属性や経験および研修受講の有無と自信について、SPSSを使用して記述統計や差の検定を行った。自由記載は、内容分析により回答を意味の類似性に基づき単語、語句、文の発生頻度及び類似性のあるコードをまとめてカテゴリー化した。
【結果】回収数は151名で、同意有102名であった。有効回答は102名であった。救急処置技術16項目において、経験年数と自信は、1項目に有意な関係があった。経験頻度と自信は、8項目で有意な関係があった。研修・講習の受講の有無と自信は、4項目に有意な関係があった。救急処置技術で困ったことについて、コード数が最も多かったサブカテゴリーは「重症度の判断」であった。必要だと思う研修・講習について、コード数が最も多かったサブカテゴリーは「定期的な研修」であった。
【考察】救急処置技術における自信は経験を重ねることで向上させることができる。自信を持って救急処置を行うには、実際に様々な救急処置技術を経験することに加えて、定期的な研修・講習を重ねることが必要であると考えられた。