四国公衆衛生学会雑誌
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小規模自治体の保健師が保健活動を行う上で直面する困難
西山 智子西嶋 真理子
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2026 年 71 巻 1 号 p. e6-

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抄録

【目的】本研究は,文献レビューを通じ,小規模自治体に勤務する保健師の活動特性と職場環境に起因する困難を抽出し,保健活動を行う上で直面する困難を明らかにすることを目的とする。

【方法】医学中央雑誌Web版,CiNii Research,ハンドサーチにより文献を収集した。小規模自治体の保健師を対象とした文献の中から,彼らが保健活動を行う上で直面する困難について記述された内容を抽出し質的記述的に分析した。

【結果】選定基準を満たす6編の文献を選定した。小規模自治体の保健師が保健活動を行う上で直面する困難は,66コードから7サブカテゴリが抽出され,最終的には3カテゴリが抽出された。3カテゴリは,【組織構造による役割遂行の複雑性】,【専門性に基づく協働の難しさ】,【地域社会との関係性に起因する職務継続の不安定さ】だった。

【考察】小規模自治体の保健師は,多様な業務による役割の複雑さや地域との密着した関係性に伴う人材定着などの困難に直面していた。今後は統括保健師を設置することやその役割が発揮できる人材育成体制の構築,人材の定着に向けた柔軟な勤務環境の整備など,地域特性を踏まえた支援策の検討が求められる。

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