四国公衆衛生学会雑誌
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A大学医学部学生における献血経験と骨髄バンクに対する関心との関連
杉本 加代
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2026 年 71 巻 1 号 p. e5-

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抄録

【目的】骨髄バンクの新規ドナー登録者の97.7%の者は献血会場でドナー登録をしていること、大学生の献血理由で最も多いものは「自分の血液がだれかの役に立ってほしい」ことが報告されている。しかし、大学生の献血行動の実態と骨髄バンクに対する関心との関連は明らかになっていない。本研究は、大学生の献血経験と骨髄バンクに対する関心との関連を明らかにすることを目的とした。

【方法】研究対象者は、A大学医学部の1~2年生350人である。調査項目は、年齢、性別、献血経験の有無、献血回数、初回献血年齢等および骨髄バンクに対する関心の程度、骨髄バンクへのドナー登録の有無等である。データ収集方法は、マイクロソフトフォームズによるオンライン調査で無記名とした。医学部医学科の対象者227名には、QRコードを記したアンケート調査への協力依頼文書を教務情報システムから配布し、同看護学科の対象者123名には、講義担当教員から承諾のあった授業時間内に、研究者がQRコードを記したアンケート調査への協力依頼文書を配布し口頭で説明を行った。調査は2024年7月4~26日に行った。分析にはエクセル統計Statcel5を使用し、有意水準は5%未満とした。

【結果】回答者は114人(回収率32.6%)であり、有効回答数は112人であった(有効回答率98.2%)。年齢は19.1±1.5歳であった。骨髄バンクを知っている者81人(72.3%)のうち、骨髄バンクに対する関心の程度が最も高かった年齢は18歳であり、骨髄バンクに対する関心の程度は、献血経験あり群15人(18.5%)が献血経験なし群66人(81.5%)よりも高かったが、有意差はなかった。

【結論】大学生の献血経験の有無と骨髄バンクに対する関心の程度には、有意な関連はなかった。骨髄バンクを知っている者のうち、骨髄バンクに対する関心の程度が最も高かった年齢は18歳であった。

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