2020 年 11 巻 10 号 p. 1128-1135
成人脊柱変形(ASD)に対する低侵襲手術治療において最も関連性があり応用可能なLLフォーミュラ(Fo)は何かということについて2つのアルゴリズム(Alg)を用いて検討した.使用したFoは新潟(FoN),獨協(FoD),浜松(FoH)でAlgはMISDEF Algと当科で考案したMISDEF-J Algである.その結果,年齢が加味されたFoNがMISDEF AlgとMISDEF-J Algを用いたクロス集計表でAlgによる術式決定とLL gapとの関連性を認めた.ASDに対する手術治療では骨盤形態とともに年齢を考慮することの重要性が示唆された.