2020 年 11 巻 10 号 p. 1207-1213
腰椎変性疾患に対する1椎間の前後同時進行手術(SPAPS)と経椎間孔的腰椎椎体間固定術(MIS-TLIF)の臨床成績を比較した.SPAPS群18例,平均年齢62.3歳,MIS-TLIF群22例,平均年齢67.0歳を対象とした.術後のJOABPEQはMIS-TLIF群の腰椎機能項目を除き,両群とも有意に改善し,VASに関しても両群とも有意に改善していた.2群間の比較ではSPAPS群で有意に手術時間は短く,JOABPEQの疼痛関連項目で有意に有効率は高く,また利益率も有意に高かった.