Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
原著
離床後も疼痛の強い骨粗鬆症性椎体骨折には早期にBalloon Kyphoplastyをしたほうがよい
酒井 翼
著者情報
ジャーナル フリー

2020 年 11 巻 12 号 p. 1329-1332

詳細
抄録

健康寿命のみならず生命予後にも影響する骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)に対して,当院ではプロトコルを作成し,必要に応じて早期除痛・ADL回復を目的とした受傷後2週以内の早期Balloon Kyphoplastyを行っている.4週以上経過した群に比べ,術後4週での疼痛は有意に改善しており,ADL,入院中の内科合併症,続発する新規椎体骨折について有意差はないものの,早期群のほうが良好な傾向にあった.離床後も疼痛が強い症例には手術を行うことが望ましい.

Fullsize Image
著者関連情報
© 2020 Journal of Spine Research編集委員会
前の記事 次の記事
feedback
Top