2020 年 11 巻 12 号 p. 1329-1332
健康寿命のみならず生命予後にも影響する骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)に対して,当院ではプロトコルを作成し,必要に応じて早期除痛・ADL回復を目的とした受傷後2週以内の早期Balloon Kyphoplastyを行っている.4週以上経過した群に比べ,術後4週での疼痛は有意に改善しており,ADL,入院中の内科合併症,続発する新規椎体骨折について有意差はないものの,早期群のほうが良好な傾向にあった.離床後も疼痛が強い症例には手術を行うことが望ましい.