2021 年 12 巻 1.2 号 p. 16-21
頚椎に不安定性を有する症例に対し固定が必要となることがある.しかし,外側塊スクリューは骨粗鬆症の患者や高齢者などに対して固定力が弱く,術後のスクリューの脱転が問題となる.また,椎弓根スクリューは,固定性は良好であるが逸脱による神経損傷や椎骨動脈の損傷などが問題となる.近年インプラントの進歩によってスクリューヘッドが大きく振れるようになった.そこでわれわれは従来の外側塊スクリューより長く挿入できるlong lateral mass screw(LLMS)について検討した.