2021 年 12 巻 7 号 p. 917-925
はじめに:首下がり症候群の手術における適切な手術法はいまだ確立されていない.
対象と方法:手術治療14例の術後嚥下障害とinstrumentation failureについて検討した.
結果:術後嚥下障害を2例に認めた.また,instrumentation failureは頭側で1例,尾側で1例に認めた.
結語:過度の頸椎前彎形成と高齢者の多椎間前方固定術が術後嚥下障害の危険因子であった.後方固定術の下端がC7まであることと頭尾側のスクリュー強度の不均衡がinstrumentation failureの原因であった.