Journal of Spine Research
Online ISSN : 2435-1563
Print ISSN : 1884-7137
原著
Modic change Type1を伴う腰部脊柱管狭窄症に対する腰椎後方除圧術の臨床成績
玉置 康之室谷 和弘
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2022 年 13 巻 9 号 p. 1074-1078

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抄録

はじめに:Modic change Type1を伴う腰部脊柱管狭窄症に対する腰椎後方除圧術の臨床成績を検討した.

対象と方法:対象は腰部脊柱管狭窄症に対し棘突起縦割式椎弓切除術を行った122例である.男性78例,女性44例,年齢は平均72歳,観察期間は平均303日であった.以上の症例のうちModic change Type1を認めた29例をM群,認めなかった93例をNM群とし比較検討した.

結果:M群とNM群のJOA score改善率はそれぞれ平均55.6,58.2%,腰痛VAS変化量は平均14.0,22.5 mm,下肢痛VAS変化量は平均18.0,35.8 mm,下肢しびれVAS変化量は平均22.3,30.9 mm,JOABPEQ獲得点数では,疼痛関連障害は平均26.1,22.4点,腰痛機能障害は平均9.3,11.8点,歩行機能障害は平均21.1,22.6点,社会生活障害は平均16.6,17.7点,心理的障害は平均9.0,7.8点であった.

結語:Modic change Type1を伴うと腰痛,下肢痛,しびれが遺残する可能性はあるが,他の臨床成績に大きな影響はなかった.

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© 2022 Journal of Spine Research編集委員会
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