Journal of Spine Research
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総説
脊柱変形におけるロボット支援脊椎手術の実際とそのピットフォール対策:Shift and Skive
赤澤 努鳥居 良昭上野 純吉田 篤弘友近 顕
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2024 年 15 巻 11 号 p. 1251-1258

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抄録

脊柱変形手術におけるロボット支援スクリューの設置方法やその精度について解説する.特に“Shift and Skive”という問題に焦点を当て,スクリュー設置精度を向上させるための対策について解説する.

我々の施設ではMazor X Stealth Editionを使用したCT-to-Fluoro方式を採用している.ロボットアームは自動的に術前プランニングされた軌道上に移動し,アームガイド下にスクリュー設置を行う.しかし,スクリュー設置には“Shift and Skive”という課題があり,これらの問題を克服するための対策が必要である.

“Shift”は,レジストレーション後に患者の体とロボットシステムの関係性が変化することを指し,“Skive”はロボットアームガイド下の手術器具の方向や位置が変化することを指す.これらの課題に対処するため,Shift対策としては,スクリュー設置の順番を調整するなどの方法がある.またInstrument skiving対策としてハイスピードドリルの使用は非常に有効である.

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© 2024 Journal of Spine Research編集委員会
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