Palliative Care Research
原著
終末期高齢者の望ましい死の達成の遺族による評価:認知症併存の有無での比較と関連要因
佐藤 一樹菊地 亜里沙宮下 光令木下 寛也
著者情報
ジャーナル フリー HTML

12 巻 (2017) 1 号 p. 149-158

詳細
本文(HTML形式) PDFをダウンロード (1182K) 発行機関連絡先
抄録

【目的】終末期高齢者の望ましい死の達成を認知症併存の有無で比較し関連要因を調べた.【方法】がん・心疾患・脳血管疾患・肺炎のため死亡した高齢者の遺族を対象にインターネット調査を行った.望ましい死の達成はGood Death Inventory (GDI)を用いた.【結果】認知症併存群163名,非併存群224名の有効回答を得た.GDI総合得点は併存群4.2±1.0,非併存群4.4±0.9 (Adj P=0.053)で,ドメイン別では,希望や楽しみ,家族と友人をよい関係,自分のことが自分でできる,で併存群が有意に低かった.併存群での多変量解析の結果,高齢,自宅死亡,家族の精神健康やソーシャルサポート良好でGDIは有意に高かった.【考察】認知症併存の有無で終末期高齢者のGDIにあまり違いはみられなかった.認知症併存の終末期高齢者には症状緩和や尊厳の尊重に加え家族の心理的ケアが重要となる.

著者関連情報
© 2017日本緩和医療学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top