Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
短報
終末期がん患者にベッドサイドで行う末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)挿入に際して肘窩の穿刺血管別(尺側,正中,橈側)挿入成功率の検討
斉藤 英俊
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2017 年 12 巻 4 号 p. 321-325

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抄録

【目的】終末期がん患者にベッドサイドで行う末梢挿入型中心静脈カテーテル(peripherally inserted central catheters: PICC)挿入の際に,肘窩の穿刺血管の違い(尺側,正中,橈側皮静脈)によりPICC挿入成功率(以下,成功率)に有意差があるかを明らかにする.【方法】2011年9月〜2014年4月の当科入院患者で,PICC挿入が試みられた終末期がん患者を対象に後方視的に検討した.カテーテル先端が上大静脈内に留置された場合をPICC挿入成功と定義した.【結果】対象88名の成功率は尺側43/50(86.0%),正中23/31(74.2%),橈側6/7(85.7%)で,3群間で有意差は認めなかった(p=0.39).【結語】終末期がん患者にベッドサイドで肘窩の静脈を穿刺するPICC挿入の際には,臨床上の理由でやむを得ない場合は橈側の選択も許容されると考えられた.

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© 2017日本緩和医療学会
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