Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
症例報告
傍直腸再発腫瘍による掻痒感を伴う直腸刺激症状に対して抑肝散が有効であった小児の1例
野村 耕太郎木内 大佑石木 寛人髙田 博美西島 薫小嶋 リベカ里見 絵理子
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2019 年 14 巻 1 号 p. 9-13

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抄録

【背景】悪性腫瘍に伴う直腸の刺激症状は多彩で,患者のQuality of Life(QOL)に大きく影響する一方で確立した治療法はない.傍直腸再発腫瘍による掻痒感を伴う直腸刺激症状に対して抑肝散が奏功した小児症例を経験したので報告する.【症例】9歳男児.傍直腸に横紋筋肉腫の再発巣が出現し,徐々に肛門の奥に身の置き所のない不快を感じるようになった.患児は「肛門の奥のかゆみ」と表現し,画像所見と経過から腫瘍による直腸刺激症状と判断した.小児夜泣きに古くから使用されてきた漢方薬で,近年神経障害性疼痛の鎮痛薬としての報告がされている抑肝散を投与したところ,症状緩和が得られた.【結論】傍直腸再発腫瘍による直腸刺激症状に対して抑肝散が有効な可能性がある.

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© 2019日本緩和医療学会
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