本研究の目的は,がんサロンで活動するピアサポーターが抱く困難と支援の要望を明らかにすることである.ピアサポーター27名を対象に半構造化面接を行い,質的記述的研究の手法で分析した.その結果,困難は「専門的知識を要する医学・経済的相談への対応」,「多様な背景や病状の参加者への関わりにおける葛藤」,「死別や辛い語りに伴う情緒的負担のコントロール」等の6カテゴリー,支援の要望は「他機関や医療者との連携・協力体制の構築」や「リフレクションの機会」等の3カテゴリーが抽出された.病院内外で活動するサポーターは,専門知識の不足や情緒面での負担を抱える傾向にある.そのため,個人のセルフケアに依拠せず,研修やリフレクションを組織的に保障する支援の構築が求められる.サポーターが活動を継続していくためには,地域の関係機関が連携した支援体制の構築が重要であると示唆された.