Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
ISSN-L : 1880-5302
症例報告
がん終末期の貧血による症候性むずむず脚症候群に対して輸血が有効であった症例
蓮尾 英明石原 辰彦畠 尚子三枝 美香岡田 美登里木村 秀幸
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2011 年 6 巻 2 号 p. 344-349

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抄録

今回われわれは, がん性腹膜炎による出血性貧血を併発した症候性むずむず脚症候群に対して, 輸血が有効であったがん終末期症例を経験した. 症例は, 70歳代, 女性, 肝細胞がん. 下肢の異常感覚に対して, 赤血球輸血の施行後に症状の劇的な改善を認めた. がん終末期では, 症候性むずむず脚症候群を合併する頻度は高いと予想され, 積極的な診断と適切な治療が必要であると考えられた. Palliat Care Res 2011; 6(2): 344-349

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© 2011 日本緩和医療学会
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