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Palliative Care Research
Vol. 7 (2012) No. 2 p. 408-414

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http://doi.org/10.2512/jspm.7.408

短報

【目的】頭頸部がん治療中には口腔や咽頭に重症粘膜炎が頻発し, 患者のQOLを損なう. 粘膜炎治療の質の向上のため, がんの部位および照射線量とオピオイド使用量の関係の後ろ向き調査と, 現在使用している薬剤・ケアの満足度調査を行った. 【方法】研究1: 2005~2009年に化学放射線療法を施行した頭頸部がん患者14例を対象に, 照射線量とオピオイド使用量の推移を照射部位別に調査した. 研究2: 2010年に, 放射線によるgrade 3の粘膜炎を経験し, かつ治療を完遂しえた患者を対象に, 使用した鎮痛薬と口腔ケアの満足度を5段階評価で調査した. 【結果】研究1: 照射線量の増加に伴い, 粘膜炎の重症度が上がった. 咽頭がんでは線量増加に伴いオピオイド使用量が著増するのに対して, 口腔がんでは軽度の増加に留まった. 研究2: 鎮痛薬よりも口腔ケアの満足度が高い傾向があった. 【結語】口腔がんでは口腔ケアの患者満足度が高く, 鎮痛薬使用量を軽減できる可能性が示唆された.

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