Palliative Care Research
Online ISSN : 1880-5302
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短報
当院看護師における終末期がん患者の口腔ケアに対する意識調査
小川 雅子作左部 大
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2014 年 9 巻 4 号 p. 306-311

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抄録

【目的】終末期がん患者では, 口腔内の諸問題を生じやすい. 今回, がん診療連携拠点病院である当院の看護師に対して口腔ケアについての意識調査を行い, 今後の看護への方策を検討した. 【方法】当院の終末期がん患者のケアに携わる病棟看護師197名に, アンケート調査を施行. 【結果】有効回答数は159名(81%). 終末期において口腔ケアが必要と感じている看護師は153名(96%)だったが, ケアが十分に行えていると感じる看護師は29名(18%)であった. 【考察】終末期口腔ケアの必要性を認識しているが, 十分に行えていない現状が明らかとなった. 歯科連携においては, 症状緩和や口腔ケア, 支持療法としての依頼は不足している現状が判明した. 今後, どのように病院外の歯科と情報共有し連携を図っていくかについては課題である.

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© 2014 日本緩和医療学会
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