小児の脳神経
Online ISSN : 2435-824X
Print ISSN : 0387-8023
原著
COVID-19禍における小児脳腫瘍患者の終末期在宅緩和医療
米岡 有一郎黒岩 巌志大石 誠棗田 学鈴木 博池田 幸恵関 泰弘秋山 克彦
著者情報
ジャーナル フリー

2024 年 49 巻 1 号 p. 1-8

詳細
抄録

コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延下では,病院での面会が大幅に制限された.小児病棟も例外ではなく,小児脳腫瘍の終末期患者の中に,在宅療養を選択する家族があった.本論文では,小児脳腫瘍終末期緩和医療の2例を提示する.悪性腫瘍患者の在宅看取り経験が豊富な訪問診療医と関連診療科医とがん相談支援センターとが連携した.患児の痛みや苦しみの緩和だけでなく,患児を支える家族の不安に対し,介護や緊急時対応の指導などを行う必要があった.多職種や関連部署との連携が有効であった.さらなる経験蓄積が必要である.

著者関連情報
© 2024 一般社団法人日本小児神経外科学会
次の記事
feedback
Top