周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第16回
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シンポジウム A:周産期の細胞障害
未熟児・新生児における好中球減少性細菌感染症の病態生理および治療法の検討
山田 俊彦野渡 正彦樋浦 好松本 真紀三須 陽子渡辺 智子佐藤 雅彦蒲原 孝小口 弘毅荻野 純代中村 恒穂
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p. 71-75

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抄録

 はじめに

 近年小児領域のさまざまな好中球減少症に対し外因性granulocyte colony-stimulating factor(以下G-CSF)の有用性が報告されている1, 2)。しかし,新生児細菌感染症に伴う好中球減少症に対する外因性G-CSFの効果に関する報告は少ない3, 4)。この新生児細菌感染症に伴う好中球減少症の理由は十分解明されておらず,Christensenら5)は新生児骨髄での好中球のstrange poolが少ないためと報告し,Schiblerら6)は新生児はG-CSFの産生能力が未熟であるためと報告している。

 今回,われわれは好中球減少性新生児細菌感染症例において,外因性G-CSFを投与した際の血中G-CSF濃度と好中球数の変化を調べその治療法および病態生理を検討することを目的とした。

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© 1998 日本周産期・新生児医学会
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