周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第23回
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シンポジウム午前の部
内分泌かく乱化学物質の小児への影響
―尿道下裂・停留精巣など先天異常と乳幼児の神経発達に関する疫学研究
岸 玲子佐田 文宏西條 泰明水上 尚典櫻木 範明遠藤 俊明石川 睦男
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p. 27-33

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抄録

 はじめに

 PCB, ダイオキシン類など内分泌かく乱化学物質は,催奇形性と神経発達など次世代影響が動物実験では注目される。しかし実際に人でのリスク評価がなされているものは少ない。小児への影響は,①尿道下裂・停留精巣など泌尿生殖器系の先天異常,②乳幼児の神経発達,③母と子の甲状腺機能,④アレルギー性疾患等が着目されている。著者らは現在,北海道で小児を対象に2つの前向き研究を進めているので,本稿は現時点までの予備的報告をするとともに,諸外国の関連研究を概説する。

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© 2005 日本周産期・新生児医学会
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