主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム:生活,環境,薬剤などの母児に及ぼす影響
回次: 23
開催地: 東京都
開催日: 2005/01/21 - 2005/01/22
p. 27-33
はじめに
PCB, ダイオキシン類など内分泌かく乱化学物質は,催奇形性と神経発達など次世代影響が動物実験では注目される。しかし実際に人でのリスク評価がなされているものは少ない。小児への影響は,①尿道下裂・停留精巣など泌尿生殖器系の先天異常,②乳幼児の神経発達,③母と子の甲状腺機能,④アレルギー性疾患等が着目されている。著者らは現在,北海道で小児を対象に2つの前向き研究を進めているので,本稿は現時点までの予備的報告をするとともに,諸外国の関連研究を概説する。