周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第7回
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シンポジウムB:IUGR:管理と予後
IUGR児の長期予後
安永 昌子宮村 庸剛増崎 英明山辺 徹川崎 千里草野 美根子
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p. 155-163

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抄録

 はじめに

 子宮内胎児発育遅延児(IUGR infant)は,正常発育の児に比べ,周産期死亡,仮死および神経学的異常の多いことが知られている1)。しかし,最近では,産科医のIUGRに対する関心が高まり,厳重な周産期管理が行われるようになってきたため,児の短期的予後は改善しつつある2, 3)。しかし,新生児期には身体的に小さいだけで,とくに問題のなさそうな児が,長期的にどのような予後をたどるのかは,必ずしも明らかにされていない。

 今回,私どもはSGA(small for gestational age)で出生した児の4~7歳の時点での精神運動発達に関する調査を行い,重度な神経学的異常の有無のみならず,軽度な神経学的異常や行動障害について,AGA(appropriate for gestational age)とのmatch control studyを行った。

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© 1989 日本周産期・新生児医学会
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