周産期学シンポジウム抄録集
Online ISSN : 2759-033X
Print ISSN : 1342-0526
第7回
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シンポジウムB:IUGR:管理と予後
シンポジウムのねらい
竹内 豊
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p. 87-88

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抄録

 I IUGR児の新生児評価

 産科的にIUGRと判断されていた胎児は出生して新生児となると,体重計測やその他の身体計測を受けてその成熟度を評価されるわけであるが,小児科領域における評価の方法としては,在胎週数に対する出生体重をもって区別されている。すなわち,仁志田らによって作成された厚生省心身障害研究班の胎児発育曲線に照らし合わせて,-1.5SD以下をlight for dates児とよぶが,慣用的にSFDとよぶことが多い。

 IUGRにおいては児頭大横径,軀幹径,推定体重などの経過から,symmetrical(proportional)IUGR, asymmetrical(dysproportional)IUGRに大別して評価されるが,新生児ではこのようなproportionに関するはっきりとした区別の手段はなく,これまでに,同じSFDでもproportionを加味したうえでその合併症の管理や予後を検討した報告はみあたらない。今回のシンポジウムでは,この点に関しての検討も発表されるものと期待している。

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© 1989 日本周産期・新生児医学会
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