主催: 一般社団法人日本周産期・新生児医学会
会議名: 周産期学シンポジウム:自己免疫疾患合併妊娠
回次: 9
開催地: 東京都
開催日: 1991/01/20
p. 21-28
自己抗体の一種である抗Ro(SS-A)抗体は,シェーグレン症候群で高率に陽性となるが,全身性エリテマトーデス(SLE)や慢性関節リウマチ(RA)などの自己免疫疾患でもしばしは検出される。また近年,周産期領域では,先天性房室ブロックと新生児ループス(NLE)との濃厚な因果関係が示唆されている。
われわれが経験した妊娠に関係する抗Ro抗体5)陽性症例について,母体の臨床症状,胎児・新生児の経過および治療効果について報告し,文献考察を加えてみた。「問題提起」とそれに対する「結果および考察」の形式で述べてみたい。