2016 年 32 巻 1 号 p. 50-52
脳卒中片麻痺患者において,長下肢装具の使用は重要である.しかし,種々の理由により長下肢装具の処方を躊躇することがある.そこで,短下肢装具へ容易に変更可能な長下肢装具があれば,用途に応じた使用が可能になると考え本装具を作製した.本装具を症例に使用したところ,訓練中は長下肢装具と日常生活は短下肢装具での使い分けが可能となり,日常生活が車椅子で自立した.また,麻痺の状態に応じて長下肢装具,短下肢装具の使い分けも可能だったため,カットダウンがスムーズに行え,短下肢装具での退院が可能となった.