日本義肢装具学会誌
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原著
ロボット型膝装具のリハビリテーション介入効果の検討
飯田 修平川北 大藤田 拓哉小瀧 敬久池田 喜久子青木 主税
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2019 年 35 巻 3 号 p. 205-211

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抄録

回復期の脳卒中片麻痺患者に対してロボット型膝装具(RKO)を用いた練習の効果をランダム化比較試験にて検討した.対象者28名をRKO使用群と対照群に割付した.介入期間は10日間とし,評価は介入前,介入後,介入後1カ月の3回実施した.評価は歩行速度,歩行率,重複歩距離,歩幅の左右対称性割合,歩行周期中の片脚支持時間割合とその左右対称性,BBS, FIMとした.解析はベースライン比較,群内比較,群間比較を実施した.RKO使用群において,10日間の介入後の麻痺側片脚支持時間割合とその左右対称性の向上,介入後1カ月では麻痺側片脚支持時間割合の向上がみられた.RKO使用群では練習量が増加し,結果に影響を与えたと考えられた.

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© 2019 日本義肢装具学会
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