日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シアノバクテリアAnabaena sp. PCC7120のカロテノイドと生合成経路
*持丸 真里眞岡 孝至高市 真一
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p. 680

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抄録
 ゲノム塩基配列が判明した生物種の全カロテノイドの同定は,生理学的・系統分類学的研究に重要である.シアノバクテリアSynechocystis sp. PCC6803ではミクソール・ジメチルフコシドなど全カロテノイドを同定し,ミクソールを除く生合成経路と遺伝子が判明した(Takaichi et al. (2001) PCP).
 本研究ではAnabaena sp. PCC7120の全カロテノイドを同定した.極性カロテノイドは (3R,2'S)-ミクソール・フコシド (12%,モル%),(3S,2'S)-4-ケトミクソール・フコシド(6%)で,他にβ-カロテン(56%),エキネノン(26%),カンタキサンチン(1%),β-クリプトキサンチン(1%)があった.この結果と遺伝子情報検索により,ミクソールを除く生合成経路を推定した.β-カロテン・ケト化酵素(CrtO)はβ-カロテンをエキネノンにするがカンタキサンチンにはできず,ミクソールのケト化もする.β-カロテン水酸化酵素(CrtR)はβ-カロテンには作用せず,デオキシミクソールにのみ作用する.このような同じ作用をする酵素の基質特異性の差異が,カロテノイドの多様性を生じると考えられる.遺伝子の相同性からはリコペン・シクラーゼがSynechocystis sp. PCC6803と同様に見つからなかった.
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© 2004 日本植物生理学会
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