日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ポプラペルオキシダーゼのプロテオーム解析
*佐々木 慎弥志水 元亨割石 博之堤 祐司近藤 隆一郎
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p. 463

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抄録
モデル植物であるArabidopsis thalianaOryza sativaの全ゲノム塩基配列の解読により、シロイヌナズナには73個、イネには138個のペルオキシダーゼ遺伝子の存在が明らかとなりペルオキシダーゼ機能の多様性が期待されている。一方で、ペルオキシダーゼは基質特異性が低いため、その差異による機能分化は考えにくく、むしろ機能の多様性は時間的かつ空間的な発現制御に基づくことが予想される。
我々は樹木ペルオキシダーゼの生理機能解明に向けて、Populus trichocarpaの全ゲノム塩基配列から100を超えるペルオキシダーゼ遺伝子を見いだし、転写及び翻訳の両面からペルオキシダーゼアイソザイムの発現制御を明らかとする研究を開始した。
今回、定常条件のポプラ各組織に発現しているタンパクを抽出し、次いでConcanavallinカラムにより分画した糖タンパク画分を2D-PAGE及びMALDI-TOF-MS分析に供しアイソザイムの同定を試みた。各組織ともにpI 4.0-4.3の酸性アイソザイムが複数同定された。これらのアイソザイムはポプラペルオキシダーゼ系統樹上で同一クラスターを形成していたが、各組織で発現するアイソザイム構成は異なっていた。以上の結果から、同一クラスター内の個々のアイソザイムは異なる発現制御下に置かれていると考えられた。
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© 2006 日本植物生理学会
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