日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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RuBisCOのsmall-subunit量の減少がrbcLの発現に与える影響
*市川 雄彦新名 惇彦加藤 晃
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p. 558

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抄録
RuBisCOは8個のsmall subunit(SS)と8個のlarge subunit(LS)からなる16量体の酵素でカルビンサイクルの鍵酵素である。またSSは核コードでLSは葉緑体コードである。これまでに、構成的にrbcSの発現を抑制したタバコの解析からSS量が野生株の20%までに減少した場合、LS量も減少しSSとLSの量比が常に1:1となることが報告されている。昨年、我々はDEXAMETHASONE(DEX)により時期特異的にrbcS mRNA量を減少させたタバコについて報告した(第46回年会)。このタバコをDEXで処理し、SS量が野生株の0.5%まで減少したタバコの葉でLS量を調べた結果、過去の知見とは異なり野生株と比べて3~10%程度存在していた。また、この葉でのrbcL mRNAの蓄積量を調べるとともに、電子顕微鏡による葉緑体構造の観察を行ったので合わせて報告する。
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© 2006 日本植物生理学会
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