日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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クロロフィル分解過程で働く金属結合物質(MCS)の精製と構造解析
*臼井 雅敏鈴木 利幸天野 豊己塩井 祐三
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p. 630

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抄録
クロロフィル分解の初期段階ではフィトールの加水分解に続いてMgの脱離反応が起こる.このステップにはMgデキレーターゼの関与が示唆されているが,その詳細は明らかになっていない.これまでの研究で,我々は人工基質のクロロフィリンを用いて検出されたMg脱離能を持つ植物体内のいくつかの物質のうち,低分子の物質のみがクロロフィルaの異化産物であるクロロフィリドaからのMgの脱離を行うことを明らかにした.また,我々はこの物質をmetal-chelating substance (MCS)と命名し,精製および性質決定を行ってきた.本研究では,イオン交換を新たに導入し,精製法の改良を行い,いくつかの知見が得られたので報告する.入手しやすくMg脱離活性の高いシロザ(Chenopodium album)の葉からアセトンパウダーを作成し,イオン交換,ゲルろ過を主体としたカラムクロマトグラフィーによりMCSの精製を行った.その結果,収率37%,395倍に精製された.MALDI TOF-MSを用いた質量の決定を行うとともに,構造解析のために大量精製と結晶化を試みた.
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© 2006 日本植物生理学会
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