日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナSkp1-like ファミリーASK20A及びASK20Bの解析
*小倉 康裕小松 章宏井原 範尚時岡 洋子清末 知宏
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p. 803

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抄録
Skp1はCullin1,F-boxタンパク質,RBX1とSCF複合体を構成し,タンパク質のユビキチン化を触媒する.シロイヌナズナSkp1-like (ASK)は21個存在するが,ASK20は2つの翻訳産物ASK20A及びASK20Bをコードし, C末端側に機能未知の領域を持つ.本研究ではASK20の機能を知るための基礎となる解析を行った.ASK20A及びASK20BのmRNAはRT-PCRにより解析した全ての器官で検出され,ASK20 promoter:GUS植物でも根,茎,葉,花,種子でGUS活性が認められた.ASK20 promoter:ASK20B-GUS形質転換植物ではASK20 promoter:GUSと同様のGUS活性様式を示したが,ASK20 promoter:ASK20A-GUS形質転換植物ではASK20 promoter:GUSで認められた根の維管束,子葉,がく片,雄蕊でのGUS活性が消失していた.酵母2-hybrid法によりASK20A及びASK20Bは幾つかのF-boxタンパク質とは相互作用するが,CUL1とは相互作用しないことが示された.
本研究は独立行政法人,農業・食品産業技術総合研究機構生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)による補助のもとに行われた.
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© 2007 日本植物生理学会
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