日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌナズナのスフィンゴイド長鎖塩基1-リン酸の代謝経路と生理機能
*石黒 麻衣中川 範子細川 謙太西川 正洋今井 博之
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p. 817

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抄録
スフィンゴシン1-リン酸(SPH1P)は、動物細胞において細胞内および細胞間シグナル伝達物質として働くことが知られている。一方、植物においてもSPH1Pやフィトスフィンゴシン1-リン酸(PHS1P)が、気孔の閉鎖に関与するアブシジン酸シグナル伝達分子として働くことが最近明らかになりつつある。しかし、SPH1PやPHS1P、あるいはジヒドロスフィンゴシン1-リン酸(DHS1P)も含めたスフィンゴイド長鎖塩基1-リン酸(以下、長鎖塩基1-リン酸と略す)の合成、分解系に関与する代謝経路の分子基盤に関する研究はほとんどない。スフィンゴイド長鎖塩基1-リン酸リアーゼは、長鎖塩基1-リン酸をC16アルデヒドとホスホエタノールアミンに分解する。本発表では、シロイヌナズナのこの遺伝子AtSPL1が破壊された突然変異株(spl1)が、乾燥ストレスに対して耐性を示すことを報告する。また、Dspl1のグリセロ脂質組成を解析した結果、ホスファチジルエタノールアミンの含量が野生株と比較して有意に減少していた。この結果は、長鎖塩基1-リン酸の合成や分解の調節機構がグリセロリン脂質代謝系にも影響することを示唆する。さらに本発表では、シロイヌナズナのスフィンゴイド長鎖塩基1-リン酸ホスファターゼ遺伝子AtSPP1が破壊された突然変異株(spp1)についてもあわせて報告する予定である。
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© 2007 日本植物生理学会
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