日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ムギネ酸類生合成経路に関わるタンパク質の細胞内局在(2)
*長坂 征治高橋 美智子中西 啓仁森 敏西澤 直子
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p. 908

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抄録
オオムギは、鉄欠乏条件下で多量のムギネ酸類を分泌し、その分泌パターンが日周性を示すことが知られている。オオムギのムギネ酸類分泌は、夜明けと共に開始され最大に達した後、数時間の間で減少し、再び基底状態にもどる。鉄欠乏のオオムギの根では、ムギネ酸顆粒と呼ばれる細胞内小胞の数の増加が認められる。さらに、夜明け前には、この顆粒が細胞の表層近くに密集していることから、この顆粒のムギネ酸分泌への関与が示唆されている。2006年,我々の研究室において,デオキシムギネ酸合成酵素(DMAS)が単離され,ムギネ酸類の合成系路上の酵素遺伝子の全てが単離された.本研究では、ムギネ酸類合成経路に関わる酵素タンパク質の細胞内局在を免疫電顕法を用いて解析し、ムギネ酸類の合成,分泌機構と細胞内小胞の関係を検討した。
免疫電顕法による観察からニコチアナミン合成酵素(NAS)は、細胞内小胞の膜上に局在することが示された.ニコチアナミンアミノ基転移酵素はNASと同様の細胞内小胞に局在していたが,膜ではなく小胞内に局在していた。一方、DMAS,IDS3は細胞質に存在していたが,多くは細胞内小胞の近傍で観察された。これらの結果から、ムギネ酸の合成から、根圏への分泌に至る過程のなかで、ムギネ酸顆粒が、ムギネ酸合成の場として、また、細胞の表層近くへのムギネ酸の輸送小胞として機能している可能性が示唆された。
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© 2007 日本植物生理学会
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