日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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継続的塩ストレス条件下におけるヨシのNa+動態
*丸山 哲平鈴井 伸郎藤巻 秀河地 有木石井 里美松橋 信平吉羽 雅昭但野 利秋樋口 恭子
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p. 909

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抄録
ヨシは強い耐塩性を示すイネ科の多年生草本であり、塩ストレス条件下でも地上部のNa+含有率を低く維持できる。このヨシにおけるNa+の挙動を解析するために、放射性同位体である22Naによるトレーサー実験を行った。短時間でのパルスラベルを行うと、地上部に移行した22Naのうちの多くは下位の茎や葉鞘に蓄積した。長期間のパルスラベルを行ったときには、より上位の茎や葉鞘に22Naの蓄積が見られた。しかしいずれの場合でも葉身部の22Naは、茎や葉鞘に分配された割合よりも低かった。このことから地上部へ移行したNa+の主な集積場所は茎及び葉鞘であると考えられた。長期間22Naを取り込ませた後、塩ストレスを継続したままチェイスを行ったパルス・チェイス試験では、根部からは時間の経過とともに22Naの放出が確認できたが、地上部では22の有意な低下は見られなかった。ヨシでは塩処理開始後3日程度で地上部のNa+含有率に顕著な増加は見られなくなることから、ヨシが塩ストレス条件下で地上部の低Na+含有率を維持できるのは、地上部からのNa+排出よりも根部から地上部へのNa+移行を強く抑制していることに起因すると考えられる。また継続的な塩ストレス下でのPETIS(Positron Emitting Tracer Imaging System)によるリアルタイムでのNa+の挙動解析についても併せて考察する。
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© 2007 日本植物生理学会
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