日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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クラミドモナスの配偶子誘導における4-t-オクチルフェノールの作用機構
*米田 彩佳土井 千佳子伊藤 麻里子大坪 繭子田村 典明
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p. 948

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抄録
非イオン系界面活性剤であるアルキルフェノールエトキシレートは環境中で生分解されるとアルキルフェノールとなる。それらのアルキルフェノールの一つである4-t-オクチルフェノールは女性ホルモン様の内分泌撹乱作用を示し、また水生生物に対して強い毒性を示すことが分かっている。本研究では、緑藻Chlamydomonas reinhardtiiの有性生殖を行うための配偶子誘導に対して4-t-オクチルフェノールがどのような影響を与えているのかについて検討した。
窒素源を除いた培地に4-t-オクチルフェノールを添加してクラミドモナスに対して配偶子誘導を行うと、10-11~10-9Mの濃度域で配偶子誘導の早い段階の接合を促進する。一方、急性毒性を示す10-6Mよりも高い濃度域では接合を阻害した。さらに配偶子誘導中に特異的に発現する遺伝子(NIT1NAR3FUS1MIDGAS28)の発現量を、接合を促進する濃度域で調べたところ、mt+株とmt-株で異なる挙動を示し、いくつかの遺伝子ではmt-でより強く発現していた。これは4-t-オクチルフェノールの添加が配偶子誘導に関連した遺伝子の発現を性特異的に強めていることを示唆する。
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© 2007 日本植物生理学会
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