日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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異なる窒素栄養条件で栽培した水耕ホウレンソウのGC-MSプロファイル解析
*岡崎 圭毅岡 紀邦信濃 卓郎大崎 満建部 雅子
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p. 966

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抄録
<背景・目的>窒素栄養がホウレンソウの代謝産物に与える影響として、硝酸イオン含有率と糖含有率の間に負の相関があることが明らかになっている。一方、これまでの研究では特定化合物に絞った報告が殆どであり、窒素栄養がホウレンソウの代謝に対してどのような影響を及ぼしているのか十分に解明されていない。本報告では水耕栽培条件でホウレンソウに窒素施用量及び窒素形態処理を行い、GC-MSによる代謝産物プロファイルへの影響を検討した。<方法>試験1では濃度をNO3でそれぞれ1, 2, 4mmol L-1の3段階で8日間処理した後、試験2ではNO3:NH4をそれぞれ10:0, 5:5, 3:7で8日間処理し、リーフディスクをサンプリングした。凍結乾燥した葉身の一部をメタノール:クロロホルム:水=33:16:23で抽出後、水層を分取し凍結乾燥した。試料はTMS誘導体化した後GC-MSに導入した。各種代謝産物のクロマトグラム面積値を標準化後、主成分分析を行った。<結果>生育は良好に推移し、低窒素による葉色の低下は認められなかった。主成分分析を行った結果、培養液の窒素濃度及び窒素形態の違いに対応した主成分が抽出され、代謝産物プロファイルと窒素栄養状態の間に密接な繋がりがあることを示唆していた。主成分負荷量を解析したところ、糖及び有機酸類が培養液の硝酸イオン濃度に、アミノ酸類が培養液の窒素濃度及び窒素形態に対応していた。
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© 2007 日本植物生理学会
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