日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ニチニチソウのメチルジャスモン酸応答に関するメタボローム解析
*原田 和生田伏 哲也福崎 英一郎小林 昭雄
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p. 968

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抄録
【目的】ニチニチソウ (Catharanthus roseus) は医薬価値の高いTerpenoid Indole Alkaloids(TIAs)を生合成し,TIAsの生合成機構の解明が望まれている.これまで,TIAs合成に関与する遺伝子のクローニング,発現局在についての研究は広くなされてきたが,実際に細胞内の代謝産物がどのように変動しているのか,TIAsと一次代謝物を含めた代謝物全体を見る解像度の高い解析はなされていない.そこで今回,メチルジャスモン酸処理時における代謝物プロファイリングを行い,TIAsの生合成が活性化された際の代謝変動を代謝産物レベルで解析することを目的とした.【方法】メチルジャスモン酸(MeJA)を添加した培地にニチニチソウ懸濁培養細胞およびシュートを植え継ぎ,MeJA処理を施した.処理開始から経時的にサンプリングを行い,代謝物を抽出精製し分析に供した.糖,アミノ酸, 有機酸をGC/MS分析, 糖リン酸,ヌクレオチド,CoA体等のアニオン性代謝物をCE/MS分析,またTIAsをUPLC/TOF-MS分析により測定した.現在,得られた代謝プロファイルを多変量解析に供し,代謝変動の相関を解析中である.
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© 2007 日本植物生理学会
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