日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第48回日本植物生理学会年会講演要旨集
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プロモーターとcDNAを自由に組み合わせてクローニングが出来るバイナリーベクターの開発と利用
*中村 真也赤坂 祐也川向 誠木村 哲哉石黒 澄衛中川 強
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p. 970

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抄録
プロモーターとcDNAなど、2つのDNA断片を直接連結してクローニングできるシステムも非常に有用であり、プロモータースワッピングなどの実験に有効である。そこで今回我々はInvitrogenのMultisite Gateway Three Fragment Vector Construction Kitの手法を一部取り入れた新しい複数遺伝子クローニングベクターの開発を行った。今回作製したGateway Binary Vector(R4 pGWB)はattR4-CmR-ccdB-attR2の受容部位を持っており、L4-promoter-R1のエントリークローンとL1-cDNA-L2エントリークローン、そしてR4 pGWBの三者でLR反応を行うことにより、プロモーターとcDNAを連結してバイナリーベクターにクローニングすることが可能である。さらに適当なR4 pGWBを選んで用いることでC末にレポーター・タグを融合することを可能とした。Multisite Gatewayの方式と我々が従来開発してきたpGWBの方式の両方を用いるためHybrid Gateway Binary Vectorシステムと名付けた。
今回はこのベクターの使用例としてプロモータースワッピング解析とプロモーター解析の結果を紹介する。
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© 2007 日本植物生理学会
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