日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
会議情報

維管束構造形成に関与するTDIFペプチドの局在解析
*井上 明日香中名生 幾子澤 進一郎岩本 訓知大橋(伊藤) 恭子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 0065

詳細
抄録
細胞間での情報伝達は、組織の構造を形成・維持する上で重要である。ヒャクニチソウの管状要素分化誘導系において培地から見出されたTDIFは、管状要素分化の阻害活性をもち、細胞間情報伝達を担う一つの因子と考えられる。TDIF は 12 アミノ酸からなる低分子ペプチドで CLAVATA3 を含むCLEペプチドの C 末に共通して存在する CLE ドメインそのものである。本研究では TDIF の in vivo での機能を明らかにするため、シロイヌナズナを用いて分子遺伝学的解析を行ってきた。シロイヌナズナの CLE41 、CLE44 遺伝子は TDIF と同一の CLE ペプチドをコードする。CLE41 および CLE44 のプロモーター::GUS による発現解析によって、維管束と維管束を取り巻く特赦な細胞に発現していることがわかった。また、anti-TDIF 抗体による抗体免疫染色によっても維管束の細胞に局在するとわかった。これらの結果は CLE41、CLE44 が維管束の特殊な細胞にて発現、翻訳され機能することを示唆する。現在、変異体の解析をすすめており、併せて発表したい。
著者関連情報
© 2008 日本植物生理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top