日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第49回日本植物生理学会年会講演要旨集
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クロロフィリドaオキシゲナーゼ(CAO)の蓄積制御機構に異常のあるシロイヌナズナ変異体の解析
*兼松 慧櫻庭 康仁田中 亮一田中 歩
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p. 0515

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抄録
クロロフィリドaオキシゲナーゼ(CAO)はクロロフィルaからクロロフィルbへの変換を触媒する酵素である。クロロフィルbの量はCAOタンパク質の蓄積量によって制御されている。クロロフィルbの合成は植物の光化学系のアンテナサイズの制御に重用な役割を果たすと考えられている。CAOはクロロフィルb蓄積が引き金となり、ClpCPプロテアーゼによって分解されると考えられている。また、CAOの3つのドメイン(それぞれA,B,Cドメインとよぶ)の内、Aドメインが蓄積制御に関る事が明らかになっている。本研究ではCAO蓄積制御機構の全体像の解明を目的としてCAO蓄積制御機構に変異がある突然変異体の単離と解析を行った。AドメインにGFPを融合させたタンパクをシロイヌナズナで強制発現させた株を作成し、その株にEMS処理によって変異を誘導し、共焦点顕微鏡を用いたGFP蛍光観察によって、Aドメインを介した蓄積制御機構に変異がある突然変異体の探索を行った。3万株のスクリーニングの結果73株の変異体の単離に成功した。73株の突然変異体を共焦点顕微鏡による蓄積パターンの解析、クロロフィルa/b比等を基準にグループ分けを行った結果73株の突然変異体は11のグループに分けられることが確認できた。今回は各グループの解析から得られた結果を基にCAO蓄積制御機構について議論する。
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© 2008 日本植物生理学会
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